ネット(ツイッター、スレ)の議論は無意味で不毛である、なぜなら。

インターネット
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ツイッターやスレで有意義な議論をかわすのは難しい

今回、ネットで議論を交わすとそれがどうしても不毛になる理由を、私が遭遇したとある事件?から、考察してみます。

結論からいえば、面白いことに「自分に原因があるから」とわかりました。

きっとこれを読み終わる頃には皆さんの目から鱗が落ちて、もう絶対にインターネットで議論なんてしたくなくなっているはずです。よかったですね。ビバ!クソネット。

ネットでの議論はどうしても「投げやり」になる

上の記事を書いたのは、私が「はてなブックマーク」というSNSでエアクソリプ(直接IDを出して言及はしないが、明らかにこっちを向いて言っているリプライ)を投げつけられたからでした(もちろんそれより大きな目的はあります)。

日本がというかまあ狭くて排他的なコミュニティあるあるだけど、どこの国で経験してもつらいよこれは コメ欄で大喜利やってる人の気が知れない 主語がでかいとかそういうので終わらせていい問題じゃないだろ…

https://b.hatena.ne.jp/entry/4699584629685351746/comment/renardwithtulpa

主語がでかいで終わらせていい話じゃないって、じゃぁ終わらせずにあんたが広げろよ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4699584629685351746/comment/queeuq

話題の子細は省略しますが、「終わらせずにあんたが広げろよ」と初対面で、しかも直接の言及を避けて言ってくるほどの理由があるのだろう、何かこちらに有意義な提案があるのだろうと、id:queeuq氏の良心に期待してはいました。

的外れだったようです。

私は記事を書き上げたのちにid:queeuq氏にリンクを提示しましたが、何の反応もなく普通に他の記事にコメントを続けています。

もちろん、このコメントは向こうに通知されます(先ほどテストして確かめました)。

残された可能性はほぼ「通知を見ているのに無視している」ですね。

広げろよって言ったのはそっちなんですけど!?

このケースによって私は二つのことを学んでしまいました。

  • エアリプをしてくる人は対面して話す勇気がない。
  • ネットでの議論はたいてい、このように成り立たないものだ。

インターネットでの議論は、リアルのものよりさらに「投げやり」になってしまうようです。

この人は100文字単位のコミュニケーションしかしておらず、他人に投げつける言葉もゴミ屑のように価値が低いと考えているんでしょう。というか現に、低いと感じられます。

言論として同じ価値を持つ土俵に立ちたかったら、最低限でもその筆者の言うことを注意深く読みましょう、と。そりゃあ当たり前でしょう。

もっと乱暴に言いますよ。数千文字の長文に脊髄反射でたかだか100~140文字で反論して、いい気になってんじゃねえ、ということです。

https://withtulpa.com/long-sentences/

無反応の理由は全くわかりません。

自分が「あんたが広げろよ」と失礼な口調で他人で命令するなら、せめて最低限の礼儀作法として「読んだ!」ぐらい言えばいいのに(現実で面と向かって言えないことを書きこむ理由もわかりませんが…)。

現実世界と異なる原則がネットでは適用されているように感じます。

ネットでの議論が投げやりになる理由は自分にある?

このケースをもとに「なぜネットでの議論は有意義にならないのか」を考えてみました。答えは一つ。先述したように「現実世界とは議論のルールが違うから」なのでしょう。

私はこの差について今まで言語化せずにいましたが、驚くべきものを見つけました。

いったい現実と何が異なるのか。

インターネットの言論空間では、特に見ず知らずの他人に対し、お互い「良心」を規定していないのです。

それはなぜかというと、みんな無意識に「ネットの書き込みなんてロクなもんじゃない」と知っているからです。

私がid:queeuq氏に無視されたのは、この人が私の意見をロクなもんじゃないと思っているからでしょう。それはまるで鏡写しで、私がこの人の意見をロクなもんじゃないと思っているのとまるまる同じ、なのです。

なかなか不思議ではあります。聡い方は私のこの発見について「それ、おかしくね?」と感じたかと思います。

ネットの議論がロクでもないのは良心を持ち込まないから。

ネットに良心を持ち込まないのは、ネットの議論がロクでもないから。

いったいどっちが先なのか?卵なのか、鶏なのか?

これでは解決になりませんが、手がかりも得られました。

そもそもこのループの根源には「相手が初対面である」こと、そして「顔が見えず、攻撃的になりがちである」ことという、二つの要因があります。

そしてその二つから帰結されるのは、意外にも自分自身の姿勢についての鉄則でした。

ずばり「相手に何を言われても傷つかないよう、予め構えてしまっている」です。

図にしてみます。

相手に何を言われても傷つかないよう構えるから

実のところ、ネットの議論を一番信用していないのはまず自分なのです。

他人が何を思って文章を打ち込んでいるかは絶対にわかりませんが、自分の気持ちならわかります。

有意義な議論のためには、自分の論理的な過程、本音、暗黙としたい前提などを、初対面の人間に素直に打ち明ける必要がありますが、それをする気にはなりません。

なぜなら我々は既に経験則として「顔が見えない分、相手が攻撃的になりがちである」と知っているからです。

攻撃的な相手と対峙するときに我々がとる方法は二つあります。

自らも攻撃的になる、そして、自らの身を守る。もし自分の心を傷つけずに他人と言論をやり取りするなら、この二つを取ればよいのです。

攻撃的になりたくない私のような人がとれる手法は実質的に「身を守る」しかないのですが、これがまさに議論を不毛にしてしまっています。

信用ならない相手に隙を見せたほうが負けになるわけで、結果的に以下のどちらの場合でも、議論は不毛になってしまいがちです。

・相手が防御的な時、弱みを見せたら形勢が一気に相手に傾くことをお互い了承しており、本音を打ち明けられない。

・相手が攻撃的な時、激しい罵詈雑言や人格否定に耐えねばならず、そこまでして自分の本音を打ち明けるメリットを感じられない(モチベが低い)。

もし完全に相手のことを信用しきるなら、このような実りのない結果に終わるとは考えにくいです。しかしそれは同時に「めちゃくちゃ自分だけが傷つく」可能性を了承することでもあります。

ネットの議論は「囚人のジレンマ」と同じである

議論を重ねてきて気付いたかもしれませんが、ネットの議論が不毛なのは、それがまさに「囚人のジレンマ」と同じだからです。

囚人のジレンマは「特定の場面で、自分の利益を最大化するにはどうすればよいか」を研究する分野「ゲーム理論」における用語です。ここでこの用語をわかりやすく例えてみましょう。

もしあなたが小学生で、友達とキャッチボールをしていたらガラスを割ってしまったとしましょう。

先生はあなたか友達のどちらか、あるいは両方が犯人だととっくに感づいています。しかし先生は「もし二人が正直に自白してくれたら、怒らずにいておいてやる」といいます。

あなたと友達はそれぞれ別々の部屋に連れていかれ、相談する間もなく取り調べを受けることになりました。

さて、自白するか黙秘するか?というのが、この問題(囚人のジレンマ)。

ただし条件は以下の通りとします。

  • 二人とも自白すれば、二人とも怒られない。
  • 一人だけ自白すれば、自白した側がめちゃくちゃ怒られる。黙秘した側は見逃される。
  • 二人とも黙秘すれば、二人とも怒られる。(正直者ではないため)

この場合、もし友人だけが黙秘してしまった場合を考えると、自分が自白したくても動き出せません。それは友人も同じです。

よって、互いを信用できず、結局どっちも損してしまう「両方、黙秘」に終わってしまいます。

(実際の囚人のジレンマとは黙秘、自白が反対ですが、これは説明上で都合がよいためです)

これを先ほどのインターネットの議論に当てはめて考えます。

本音を「自白」するか「黙秘」するかについて囚人のジレンマが成り立ち、自分が大損することを考えると「黙秘」せざるを得なくなります。

心をおっぴろげにして議論するなどというのは、ネットでは望むべくもありません。

相手の良心に任せて信頼するのはやはり難しい、だからネット議論は不毛だ

顔も名前も知らない相手であり、しかもめちゃくちゃ攻撃的であると考えると、やはり自分を素直に打ち明けるメリットはありません

私はいわば大損してしまったわけです(厳密には「無視されただけ」ではありますが、記事を書く時間を費やしてしまいました)。

これを回避するためには、めちゃくちゃボロッカスに勝利宣言される危険を前提で、自分自身を素直に打ち明けるしかありません。

もし相手が防御的なタイプなら、後を追って相手も自分を見せてくれるでしょう。このケースに限り、現実世界と同じような、クリーンな議論が望めます。

しかし少しでも相手が攻撃的なら、あなたの姿勢を見てすかさず勝利宣言、あるいは悪質な煽りをして去っていくに違いありません。

私がされた「無視」もまさにここに入ります。

結局id:queeuq氏はまるで野良犬のように、自分のクソな意見をぷりっちょとひり出したかっただけなのです。そんならSNSじゃなくてメモ帳に書けよ…。こっちの時間をわざわざとらせるなよ。

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