保守派が唱える「歴史の真実」は学校教師が隠蔽するものではなく、ただのデマだ

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歴史の真実を提出したのに、学校教師に減点された

歴史の真実を娘に教えたら、娘が作文でそれを書いて、学校教師に理不尽に減点された経験をもつ親御さん、いますよね?

いるいる~!

今日はそれについて書いてみます。

「大東亜戦争の真実」書き起こし

1枚目

大東亜戦争の真実

1941年の12月8日は、みんなが知っている第二次世界大戦の一部の太平洋戦争がぼっぱつした日です。

日本の当時の敵国は、アメリカ、フランス、オランダ、イギリスなどの連合国軍です。

日本は、12月8日にアメリカの戦艦や駆逐艦が休んでいるハワイの真珠湾(パールハーバー)に、奇しゅう攻撃をしかけました。

そして、少し前に、イギリス領であるマレー半島に上陸し、イギリス軍に攻撃を仕掛けました。そして、日本は、連合国軍に対して、宣戦布告というのをしました。

宣戦布告とは、これから戦争することを相手に知らせる報告のことです。しかし、日本は、宣戦布告発表の1時間前に攻撃してしまったのです。これは、日本のミスで、当時の外務省のミスです。

これをアメリカ側、当時の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトは、「だまし討ちされた!」と国民に知らせました。

そして、有名な名言「リメンバーパールハーバー」(真珠湾を忘れるな)打倒日本というのが、アメリカの中でできあがったのです。

この1941年12月8日~1945年8月15日を、学校の教科書では、太平洋戦争と書かれていますが、これは、不適切です。

「太平洋戦争」という呼び方について。

私は、太平洋戦争という呼び方より、「大東亜戦争」の方が正しいと(不明)います。まず、大前提として、戦争は絶対にあってはならないと(不明)っています。しかし、戦争を考えるというのはとても大事なことです。

2枚目

なので、私たちが学んできた歴史は本当に正しいのか考え直して見てください。

なぜ、太平洋じゃなく、大東亜戦争が正しいのか。

そもそも、太平洋戦争が起こった場所は、東南アジアやインド洋までいっています。そして、当時のビルマ(現ミャンマー)は、太平洋にすら面していないのです。

日本は、当時の内閣で大東亜戦争と決められました。これは、正式に日本政府が決めた名称です。大東亜とは、どういう意味かというと、「大きな東の亜細亜」この名称の方が地理的に正しいです。

日本側の主張としては、アジアの植民地を日本が解放して、大東亜共栄圏を作りたいという主張でした。

今まで私たちが学んできた歴史は、戦勝国(連合国)側の見方なんです。

そして、日本側の視点は、マスゴミや、報道機関でも教えられていません。

戦後、GHQによって、大東亜戦争というワードは、禁止されました。

なぜ、禁止されたのか。

この戦争が起こるまで、連合国(戦勝国)は、アジアをほとんど植民地化(タイ以外)していました。戦後アジア諸国に、その悪いイメージを連想させたくないからではないかと思います。

つまり、日本は、太平洋だけでなく、アジア全体で戦ったのです。

そして、大東亜戦争の後、アジア諸国は、ほとんど独立しました。

まとめ

初めて、白人に立ち向かった有色人種が日本人だった。

大東亜戦争という名称は、当時東条英機内閣で正式に閣議されたものですから、それを日本として、蔑ろにするのはいかがでしょうか。

歴史に「真実」はない

そりゃ20点ですわ!」と思いました。

私は元・保守派…というか、いわゆる「ネトウヨ」でした(この単語はレッテルを貼るためにあるので大嫌いです、以後は使いません)が、

そんな元保守派が見てもこの記述には問題があります。

まずタイトルですが、そも歴史に「真実」はありません

というのは、歴史の中で確実に「真実」とされているものはなく、各々の文献によって語っていることが180度相異なる…という事象が普通に起こるからです。

今、学校の教科書で歴史だとされるもののほとんどは「多くの文献が矛盾なく、起きたことを物語っている事象」です。

自称・保守派が「真実」と崇める歴史の多くは学校で教えられませんが、それは国が隠ぺいしたいからではなく、単純に信ぴょう性がないからです。

もちろん日教組がいわゆる「左寄り」であることは認めますが、国の教科書を選定しているのは文科省であり、日教組は関係ありません(教科書のページを糊付けして教えないようにした、というエピソードもありますが…)。

あれほど教師(日教組)やマスゴミを恨んで「歴史を隠ぺいするな」と伝えてきたはずの人が、日本人に都合のよい歴史に関しては鼻の下を伸ばして「真実」と持ち上げるのは違和感があります。

私は日本や日本の歴史をこよなく愛していますが、こういった保守派の言動にはまったく同意できません。決めつけがすぎるのです。

自分が嫌いな歴史は全て欺瞞で、好きなものは真実、そんな風に決めつけられるほど歴史は簡単なものではない。マスゴミや教師憎しで、心の目が曇っているのでしょう。

真実ということばを使ったとたん、歴史学の論文としては何の価値もなくなります。

安っぽい歴史の真実から脱する

大東亜戦争という呼び名はやはり建前でしかない

筆者は太平洋戦争という呼び名を「戦後にアメリカ(GHQ)から押し付けられたもの」と唾棄し、大東亜戦争という呼び名に変更するよう求めています。

呼び名については実際、よく調べて書いていると思います。アジアの植民地を日本が解放し、アジアで栄えましょうということで「大東亜共栄圏」を掲げました。

そこから「大東亜戦争」と呼び始め、これが正式に認定されました。

戦時中の新聞では太平洋戦争という名は使われていません。大義名分は「白人の植民地をアジア人が解放する」だったからです。

とはいえ、その大義名分が本音だったわけではありません。

アジア歴史資料センター「11月20日 南方占領地行政実施要領 大本営政府連絡会議決定」(参照番号C12120152100)によれば…といっても原文は難解なので要約しますが…。

  • 国防上の大事な資源を徴用しろ
  • 食料は現地調達
  • 日本がヨーロッパからアジアを解き放つと勘違いさせろ
  • 独立運動を起こさせるな

とあります。

歴史は隠蔽されてきた!と主張する人は、まずはこの資料が何を意味しているかを考えてみてください。

当然、捏造されたものではありません(保守派の大好きな『日本』の資料館が、そんな卑劣なことをするでしょうか?私はしないと信じています)。

結果的に解放したことにはなりますが、結果が過程や原因を正当化するわけではありません。

それを認めるなら「アメリカは戦争に勝ったので核を落としたのも正しい」「日本は戦争に負けたので慰安婦は事実だし、しかも許されないことだった」なんてめちゃくちゃな論理だってありになります。

また、植民地の人々が日本の支配を喜んで受け入れていたわけでもありません。

例えばベトナム独立宣言では

Sự thật là dân ta lấy lại nước Việt Nam từ tay Nhật, chứ không phải từ tay Pháp.

「実のところ、フランスからではなく日本から我々の独立を得た」とか

Từ đó dân ta chịu hai tầng xiềng xích: Pháp và Nhật. Từ đó dân ta càng cực khổ, nghèo nàn. Kết quả là cuối năm ngoái sang đầu năm nay, từ Quảng Trị đến Bắc kỳ, hơn hai triệu đồng bào ta bị chết đói.

「それからというもの、我々はフランスと日本という二つの鎖に耐えた。さらにみじめに、さらに苦しくなった。クアンチから北部にかけて200万人が餓死した

とあります。これも当然、捏造ではありません。

もし日本による植民地支配が本当に「成功」していたならば、そのような捏造(保守派が嫌うどこぞの隣国のような捏造)はしないはず。

自分の過ちを認められず、日本(大日本帝国)がしたことは正しかったと吹聴して回るのは構いませんが、残念ながらそれが国際的に認められることはないでしょう。

なぜか?

本当に、日本はアジアを植民地化していたからです。保守派が憎むヨーロッパのような汚いやり口で、現地人を徴用し、食料や物資を奪い、鉄道を作らせ、「勝者としての」日本の歴史を教え込みました。

アメリカがWGIPというプログラムで日本にやったように、です(WGIPはデマですが…)。

アメリカの洗脳と同じことを日本が戦前にやっていたと教科書にはあります。

例えば「日本の教育の結果、台湾は従順で親日になったが、朝鮮は反抗し続け反日になった」という言説は、まさに日本が教育…という名の「洗脳」を行っていたことを暗に認めるものです。そしてこれは自称保守派の多くがネットで唱えています(主に韓国を非難する文脈において)。

GHQが大東亜戦争の呼び名を禁止したのと同じやり口です。

GHQによる洗脳を「歴史の真実」として認めるなら、日本が占領地に行った洗脳もまた「真実」として認めなければつじつまが合わないのではないでしょうか?

保守派がGHQの洗脳に反抗するのと同じように、植民地の民が反日運動を行うことも認める必要があるのではないでしょうか?

マスゴミはネットスラングにすぎない

そして、筆者あるいは筆者の親(ツイート主)がまぎれもなくネット保守派であることを示す証拠として「マスゴミ」というネットスラングの使用があります。

これを使っただけでレポートとしての価値はゼロです。正直、20点ついてるのが優しすぎるぐらいのサービス精神です。

どんなに保守的で正当なことを言っているように見えても、ネット発のスラングを用いた時点で「ああ、こいつはネットから情報を引っ張ってきたんだな」とわかるからです。

おおよそ信頼に足る論文や著書のどこに「『マスゴミ』が真実を隠ぺいしている」とあるのか?

ためしにこのレポートの出典を書かせてみればよいでしょう。当然、Wikipediaをはじめ、文責が確かでないWEBページは使用できません。一次資料にあたる必要があります。

そんな条件で歴史学のレポートを書かせ「マスゴミ」「真実」なんてものを学生が提出してきたら、点数をつけるのさえ嫌になります。

それらは手垢がつきまくった「自称・保守派」の紡ぐ日本人に都合の良い歴史にすぎないからです。

私は日本が大好きですが、捻じ曲げた歴史を真実と称して英霊をたたえるのは、その英霊に対しても非常に失礼だし、むしろ泥を塗っているとさえ思います。

自分自身が信じられる(都合のよい)歴史を「真実」と持ち上げるのはもうやめませんか。先人たちがしてきた罪を認め、日本人にとって都合の悪い歴史も「それは確かにあった」と認めることから始まります。

それが歴史を学ぶということです。

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