早押しクイズ(競技クイズ)が強い人に知性があるとは限らない

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タイトルで落ちてるんですが、説明はしておきます。反感も買うと思うので。

競技クイズの強さと知性は無関係である

競技クイズが強いことと、知性があることは全く関係がないと思います。

競技クイズ…簡単にいえば「早押しクイズ」が強い人が必ず知性を持つかといえば、多くの人が「イエス!」と答えるでしょうが、私は断固ノーです。

っていうと「僻んでるだけだ!」とか「東大王に謝れ!」って意見が出てきそうなんで弁明しておきます。私は東大王になりたいわけではありません。これは本心です。

東大王に負けないぐらい別方向で知識を極めようとしているので、そもそも争う理由がないんですね。

これは「お前、ネイマール(サッカー選手)に嫉妬してるんだろ!」ってプロ野球選手に言うぐらい不毛なことです。比較する競技がそもそも違う。

しかし競技クイズを極めようとしている人はやはりすごいです。私は興味が赴くままに知識を集めているだけなので、彼らのように「無味乾燥然とした問題・答えリストを覚える」気にはなりません。

そういうのを一生をかけてやるのは途方もないので、やはり競技クイズが強いのはすごいんです。

でも、それとこれとは別。

サッカーがめちゃくちゃうまい人間に知性はありますか?

→そりゃあ、ある場合もあるし、無い場合もあろう。

これと同じだと思っています。

競技クイズガチ勢が覚える知識は偏りがある

競技クイズが強い人は「競技クイズのための知識を覚えている」のであって、決してそれ以上でもそれ以下でもない…これが、競技クイズを私がやって感じたこと。

その時の知識はよく「森羅万象」なんて言いますが、それは思い込みなんです。まっっっったくの偏見。試しにクイズアカウントを何百人かフォローしてみればいいでしょう。

その一部(ごく一部ですよ!)がいかに醜いことを言ってるか実感すると思います。

「芸術や音楽の問題は高尚な趣味だからクイズにする価値があるけど、アニメやラノベや芸能は低俗だ」みたいな時代遅れな象牙発言をいくらでも隠し持ってて、何の恥じらいもなく開陳するのです。

そんでそれに文句を言われれば「おまえがよわいのがわるい(意訳)」と開き直る始末。

決して「全員が」とは言いません。真摯なクイザーさんも大勢います。

でも私はここらへん、クイズ界隈への底知れぬ不信感があって、結局彼ら(まあ、以前の私もですけど)が覚えたいのは「教養主義的」な知識であって、森羅万象ではないのだと。

何なら問題の1つや2つ出してみたらどうですか。「出藍の誉れ」「アーメンコーナー」「ディベヒ語」ぐらいマイナーな単語を、あなたの得意な分野で。

知りませんからね。それ。

QuizKnockの動画を見てる人はわかると思いますが、彼らが解いてる問題はいわゆる「クイズによく出てくる権威主義的・教養主義的・知性主義的な問題」でしかなく、ベタ問の域を出ないものです。

白瀬ノブだアンクレットだって騒いでますけど、中身といえば手垢がべったりとついたもの。それをカタチを変えて出題してるにすぎません。

もし本当に知的好奇心があるのなら、正しい意味で「森羅万象」を抑えておくべきだし、ましてや自分が興味のない分野、見下してる分野、俗っぽい分野に「出題する価値もない」なんて発言は出てこないはずなのに。

QuizKnockの方々がそう言ってるという話じゃないですからね。彼らはとても知識に真摯で、そういった一部とは真逆です。

信じられないでしょう、これがクイズ界隈の(一部の)声なんですよ。

これが「知性」だとは思いません。

クイズ番組の多さに反してクイズ参加者がなかなか増えない理由ってここらへんにあるんじゃないですかね。

クイズにはヘンなルールやしがらみが多く、自浄作用がない

それからもう一つクイズ界隈に対して不信感を抱くことがあって、それが自浄作用のなさなんですよね。体質が変わらないというか。伝統を重んじすぎるというか。

例えば問題の出題一つとってもああだこうだのルールが非常に多い。パラレル問題やら名数問題やら、いろは順がどうとか和がどうとか、お決まりがとっても多い。

「日本で一番高い山は富士山ですが、日本で一番長い川は何でしょう?」

こういう問題出すとめちゃくちゃ嫌われるんですよ。なぜなら「山」と「川」はうまくかかっておらず、前半から推測できないから。

「早押しクイズの醍醐味を損ねてる」なんて批判される(実話です)。

問題の読み方、はてはイントネーションさえ指定されてて、下手な人が読むと顔をしかめられる。

別にクイズなんて客観的である必要もなくて「私がウーパールーパーを飼い始めた理由は?」でも別にいいんですよね。クイズの文法を最低限満たしてるわけだから。

でもこんなことをクイズとして出したが最後けちょんけちょんに叩かれて、やれ美学がやれ客観性がなどと言われて沈没するのがオチ。

そういう「めんどくさいルール」の色んなものが、初心者をクイズから遠ざけています。

でもそれらをなくしていく運動はなく、むしろルールを守らない初心者を「あれはねえ」なんて言うほど。

これはクイズアプリでも同じです。「みんなで早押しクイズ」ってアプリがあって、自分で問題作って出題できるんですよ。かなり画期的で、私も雑学クイズを1000問ぐらい出題してました。

そうなると色んな問題を色んな人が作るので、中にはクイズ文法に慣れてない人もいます。それに自称クイズ界隈の人から出てくるのは「低レート者は問題の作り方が下手」だの「初心者はクイズの作り方ぐらい学んでほしい」だの。

私は舐められるのが嫌だったので、上位1%ほどのランクに入ってました。

無料で解かせてもらってるのにウラで文句言ってばっかの姿勢にも腹が立つし、レートが高いほうがよい、みたいな価値観にめちゃくちゃモヤってしまい、結局辞めました。

「早押し」という属性をいったん消してみては?

そこで私が提案したいのは「早押し」という属性の消去です。いったんこれを捨ててみる。

紙か何かに答えを書かせるのです。

すると驚くべきことに、これまで全然スポットライトを浴びなかった人間が活躍する機会が出てくる。

ずばり「早押し」は苦手だけど、知見に富み、様々なことに詳しい人間です。

そうしてパラレルやベタ問などの厄介で意味がない(競技クイズ的には意味があるけど外部から見ればそんなの知識を問う上で本当に些末です)決まり事がなくなり、裾野が広がる。

血眼になってボタンを押すタイミングを伺う、反射神経と思い出し力が重要な競技が一変して、深く広い知識を持つ人が勝つ競技になる。

それに憧れて様々なことを純粋に「知りたい」と思う人間も増える。

ベタ問題集を内輪で回して問題と答えを(その意味も知らずに)暗記するような、不健全な知識の覚え方をせずともよくなる。

裾野が増えればアニメやラノベ、芸能に興味がある人間も入ってきて、全体としてジャンルが広くなる。森羅万象を携える「知の娯楽」が完成する。

これを提案しても「早押しクイズの楽しさがわからない人間がこれを書いてるんだ」なんてディスられそうですけど、まだ良心があるクイザーの方に届けばいいな、と思ってます。

ちなみに私は友人とそういう催しを定期的に行っています。早押しと違ってゆっくり考えられるので、初心者にもとても好評です。

早押しクイズについてはここで考えています。

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