ブログ界隈の「気持ち悪さ」の真髄は朝の挨拶に現れる
Twitterにいるブロガーの多くは「朝活」といって、朝から記事を執筆したり下調べしたりする活動を行っています。
朝活をする上で大事なのがモチベーションで、それを保つために「おはよう戦隊○○」というタグをつけて「いいね回り」(いいねをつけたりつけられたりする)をしているほどです。
私も朝から知り合いブロガーさんのツイートを見て朝活をしているのですが、さすがは「収益自動化」の鬼がいる界隈といったところ。
朝活の挨拶のパクツイをする自称・ブロガー
ともかぶ(@tomo_stock)氏のおはようツイートと全く同じツイートをゆごゆご社長(@gakusei_blogg)氏がやっています。
ともかぶ氏はこれに気付き
と非常に寛大なツイートをしました。引用RT形式なので本人(ゆごゆご社長氏)にも通知がいってるはずですが、ゆごゆご社長氏はこれを完全無視。
こうやって厚顔無恥に他人のコンテンツをパクってしまえる倫理観の欠如した人間が語る文章なんて、私の心には全く響きませんが、本人はさてどうか。
誰でもSNSで情報発信できる現代。
https://twitter.com/gakusei_blogg/status/1366019508427579394
現代人が1日に受けとる情報量は
江戸時代の” 1年分”だそう。
普通の言葉ではもう埋もれてしまう
時代になりました。だから今こそ、
伝わる文章力を学ぶ価値がある。
簡単じゃないけど、一生使えるスキル
脳疲労しないように適度にリラックスしよう
「普通の言葉ではもう埋もれてしまう」からこそパクツイをしているのですね。
納得です。対戦ありがとうございました。

副業ブログと言ってるくせにどこにもブログのURLがないのも不思議ですし、プログラミング実務1年とあるのに全くプログラミングのことツイートしてないのもアレですし、何が目的なのやら。
情報発信をする上でブロガーに欲しい…というか必要なはずの「情」がかけており、せっかくお役立ちなコンテンツをツイートしても、いいねが1件もついていません。

私が嘘にまみれた無益なツイートをしてもさすがにゼロはないですよ、ゼロは。
本質を見抜かれてるんですね。
挨拶リプライを自動化するブロガーもいる
さらには、朝活の挨拶リプライを自動化するブロガーさえいます。
例えばツイッター上で利用できるtwittbotというサービスがあり、これを使えば特定の文字を含む投稿…例えば「おはようございます!」とか…に爆速でリプライをつけることができるのです。

以下のような自動返信が来て、通知欄を見に行った人をひどくがっかりさせるブロガーが現れます。
「自動ツイートツールであいさつを自動化できるらしい…それ知るまで一生懸命返信してました」という内容のツイートにも爆速でお返事する元気なブロガーの鑑。
普通の神経があって手動なら、さすがにこのツイートにまでおはようリプはしませんよね。つまりふーみん氏はtwittbotか何かを使って挨拶を自動化する、自動化の鬼なのです。ステキ!

なんでこういう人って判で押したように同じことしか書かないんだろう?
個性を突き詰めると没個性になるジレンマがあるのか??
挨拶の自動化はデメリットしかない、「感情」を無視している
「頭を使えば誰でも勝てる」とふーみん氏は述べています。ここでいう「頭を使う」とは自動化のことでしょう。
本当に賢い人は自分から働くことはありません。人に働いてもらうのです。
でも、さらに賢い人はお金に働いてもらいます。お金は人と違って裏切らないからです。
ブロガーの間にも「収益自動化」という恐ろしく人間性を無視したワードが跋扈し、これがまるで伝家の宝刀のように自称インフルエンサーのbio欄に掲げられています。
でも私は、人間どうしの素朴な感性を無視した自動化は必ずどこかで齟齬をきたし、機能不全をおよぼすと知っています。
職場のクソ上司みたいなことを言いたくはありませんが、あいさつは心と心を通い合わせて行うものです。元気な声であいさつしろ、と言いたいのではありませんよ。
むしろこういう輩…「挨拶さえも自動化してフォロワーを獲得しようとする輩」を現実世界の事物に例えるなら、毎朝職場の入り口に立っているペッパーくん(ロボット)にあいさつするか?という命題と同じです。
しませんよね。
なぜか?
ロボットには心がないからです。
あなたが周りの人達にあいさつするのは、あいさつする相手である人間にも、自分と同じ心が宿っていると確信しているからです。あいさつされると嬉しいから、してあげようと思っているからです。
そこで例えば初心者ブロガーは、最初こういう輩がただのbotであると気付かず、律儀にあいさつを返します。わざわざリプライをしてくれたのが嬉しいからです。非常に素朴な感性ですね。
ところが何度も何度も同じ文面を送られると、さすがにどんな鈍い人でも気づきます。挨拶していたと思った相手、実はペッパーくんでした!と言われるぐらいの衝撃ですよ。
こちらのサイトでは
ツイートに対してリプライをもらったら返信する必要がありますが、この返信が早ければ早いほど、リプライした人の企業への親近感を醸成します。
Twittbotシステムのなかには、リプライに対して自動返信する機能が搭載されたものもあり、Twittbotで自動返信をすれば、多くの顧客と密につながることができます。
https://kotodori.jp/strategy/twittbot/ (赤字は筆者)
とありますが、私は断固としてそう思いません。
この類の自動返信はすぐに手口がバレてしまい、やがて全く見向きされなくなるからです。
ペッパーくんにわざわざ話しかける人間がいないように、botに話しかける人間もいません。リプライに返信したって返事なんか帰ってこないのですから、無益も無益です。
そして現に、こういった邪悪な、そして自然な感情を無視した自称ブロガーのアカウントがどんな事態になっているかも、我々はすぐに見ることができます。

例えばこの人は2000ものフォロワーがいながら、自分が発信した情報に1つや2つしかいいねをもらえていません。いいねの数がツイートの価値を示すのではないとは首肯しながらも、パクツイまでしていいねを稼いでいた人の実態がこれ、ですか。
ブロガー界隈が「気持ち悪い」と言われるのはこうした機械的なリプライがまかり通ってて、しかもそれをほとんど誰も指摘せず(指摘したって利点ないから当然ですね)なあなあにしているところです。
そのせいで、我々の朝の挨拶までもがひっくるめて「感情がない」「気持ち悪い」などと言われてしまうのです。
稼いでいる人だから信用できるわけでもない
それでは逆に、稼いでいる人だから全ての投稿がよい、といえるのでしょうか?
いえません。反例があります。私ではなく反情報商材系のブログを書いておられるBNR34hiro(@KuwahiroBNR34)氏が見つけたものなのですが、

(だ~か~ら~、なんで同じ文面になるの??)
4時30分に起きる。作業タイマーを90分にセット。90分で今日必ず終わらせたい仕事を1個終える。6時になる。味噌汁を作る。卵焼きを作る。玄米を茶碗に盛る。納豆を冷蔵庫から出す。心地良い朝日を浴びながら、ゆっくりと朝食を食べる。これぞ最高の朝活。心にゆとりを。
https://twitter.com/afilasite/status/1373348891278577666
朝4時半に起きる、という投稿を、朝4時にしている…という意味不明さ。
「鬼努力」ってそういう意味なの?ジョークかと思ったんですがリプライ欄には指摘する人現れないのな。こっわ。
こうやって「稼いでる人の言うことは全て正しい」と思い込んで、本来疑うべきことを疑えない、あるいは指摘すべき不自然なポイントを見逃す、という事態も起こります。で、これも私はブログ界隈の気持ち悪さだと思っています。
自動化を重んじる輩のせいでブロガー全体が「気持ち悪い」と思われる
あまりにも仮想通貨関係の予言を外しすぎて「もう逆の方向に賭けたほうがいいだろ」と小ばかにされていた某イケダ八ヤ十氏の信者たち(月数千円を貢いでいる)も「イケ八ヤさんを馬鹿にするな!」と憤っていました。
自分がお金を払っている相手、あるいは崇敬している相手に無批判になりがち…という人間のバグを認識できなくなったとき、いわゆるカルト宗教的な気持ち悪さが生まれてきます。
そしてこれは数年前、「はてなブログ」というブログサービスが興隆の極みを迎えていたころ「互助会」(お互いにブログを巡回し合って、SEOに有利となるブックマークを営業のように付け回る行為)への批判となって噴出しました。
営業先の人間がどんなにトンチンカンな記事を書いていても「なるほど!役に立ちました」とブックマークして回るその精神性が理解できず、私は決して「本当に役に立った記事」にしかブックマークをしないようにしていました。
もちろん、ブロガー同士でなれ合いをしていることによる気持ち悪さは一定数、あるでしょう。私もそうみられているかもしれませんから、甘んじて受け入れます。
でもそこに「お金儲け」という目的が入ってくると、もういよいよ人間性を失った一部のカリスマ()やインフルエンサー()が暴走し始め、右手にありもしない業績を左手に自動化スキルを携え、判断力に欠けた方々を騙して影響力を得ていく…
まるで末期のカルト宗教のような、禍々しい気持ち悪さが生まれてくるのです。
そういったグループでは、群れ全体をよくするための提言や教祖への指摘は徹底的に無視・糾弾され、自己批判の精神を失って先鋭化していくというオチが待っています。そして今有名になっているブロガーの中にも、そうした輩がわんさかいます。
この類の気持ち悪さこそ「ブロガーが気持ち悪い」と言われるゆえんではないでしょうか。
コメント