初心者がブログのネタを尽きさせないために
この記事は「ブログを書き続けたいけれど、方向性がよくわからなくなってる」…悪くいえば「迷走してきてる」ブロガー向けに書いています。
私はブログを合計で5年やっており、全盛期の閲覧数は月6桁、収益月5桁でした。
そして実のところ、ネタが尽きたという経験がありませんでした。むしろ「あ~下書きが溜まっていってる…」と悩むことのほうが多いのです。
この記事を書いてる時点で、私のブログには公開記事の1.5倍の数の下書きがあります。
で、これは人によってはとてもとても羨ましいらしく、過去に知り合いブロガーさんに「その頭の中、10万ぐらいで買い取りたい」と言っていただけました。
丁重に断りましたが。
これをお読みの初心者ブロガーの方に少しでも届けばと思い、こうやって筆を執っています。
「一生使えるブログネタ」の放出企画(期間限定とはいえ無料でいいのコレ?みたいなクオリティ)をされてるかなえ氏(@kanae_style)に乗っかって、書いてみます。
私は今のところ非常に優良で、こういった有料級の情報を完全無料で公開しています。評判がよければ10万円ぐらいで売り出すかもしれませんので、ちゃんとここで覚えて帰ってください。
落伍する初心者ブロガーさんを見たくないんです。
初心者がブログの記事ネタを思いつかなくなる理由
唐突に私が方法論を述べるのもよいのですが、そもそもあなた。そう、初心者ブロガーのあなたがなぜ記事ネタを尽きさせてしまうのか。
そこから考えてみませんか。
私はその理由を知っています。特化でも雑記でも変わりません。
記事ネタがなくなるのは、頭の中に「ネタをつくる構造」がまだ、ないからです。
ここは非常に勘違いされがちなので強調しておきます。
ネタを思いつかないのは、あなたの脳内に「ネタをつくるための考え方」がインプットされていないからです。あなたがアホだからとか、無知だからではありません。人間が一生で知れることなんてたかが知れてます。
例え話をします。
ブログのネタとラスボス前の装備
もしあなたが勇者で、強大なラスボスに立ち向かうとしましょう。その敵は体力値・魔力値が強く、しかも気まぐれな攻撃をしてあなたを惑わせてきます。
ラスボス前の最後の街、武器屋に行くと以下の品ぞろえでした。
どっちを買います?
お金をケチって「ブーメラン×10」を買うか、それとも素材さえあれば無限にブーメランを作れちゃう装置を買うか。

ネタを拾いにいくのは手軽ですが、一度尽きればまた探しにいかなくてはなりません。しかしネタを作る方法を頑張って構築すれば、後はほぼ無尽蔵に(ともいかないですけどね)書けちゃいます。
つまりこの例、買うべきなのは「ブーメラン製造機」なのです。
初心者ブロガーは「ブログネタをどこかから仕入れてくる」と考えているフシがありますが、実際のところそういうたぐいではありません。
むしろネタとは「元手をもとに作り出す」と言ったほうが正確です。
これに関連した話題として、ネタの着想は記事を書いて/考えている時に出てきます。ネタをどこかに拾いに行く、という発想自体が、実はあなたの頭にネタが思い浮かぶのを阻害しています。
たしか村上春樹氏も同じことを言っていて「原稿を書いているときにいくつかのネタが浮かぶ」と話していました。
ブログネタを作るための三つの方法
それでは、ブログのネタを作り出すための方法とは?
先述した無限ブログネタでは(有料級の情報なので仔細は割愛しますが)まず「自分を掘り下げる」という方法が紹介されていました。それが前提として(掘り下げが十分だとして)の話ですが、そのあとにすべきことは以下の三つです。
- 組み合わせる。
- 批判する。
- 検索する。

そのための手順として、私はまず何よりも「自分の記事を読み返す」を心がけています。リライトのためではありませんよ。
ネタを探すために、自分の記事を読み返すのです。
当然そのためには、ある程度記事のストックがあることが前提です(逆に、3記事4記事書いて「尽きた…!」って言ってる人には使えない方法であることは認めます)。
無限ブログネタのほうで「まず自分自身を掘り起こしてみる」と紹介されていたのはそういうわけで、私の方法論だと「ブログネタをつくるための元手がそもそも存在しないと、ネタが作れない」という、意味の分からない循環が起こってしまうんですね。
まあ、どんなに薄っぺらい人生を送ってきた人も「自己紹介」「自分が大切にしている価値観」「一番大変だったこと」「ブログを書き始めた理由」「人生で一番怒ったこと」「好きな本」「好きなアーティスト」の話題ぐらいは書けるでしょうから、レアケースともみなせます。
私の方法では、正直、これだけあれば十分です。
以下の三つをやってください。
- 組み合わせる。
- 批判する。
- 検索する。
それぞれについて説明していきます。
ブログ記事を組み合わせる
まず、自分のブログから二つの記事を無作為に選んでください。私のブログでいくと
「就活や転職面接で「第一志望ですか?」と聞くの全然意味ないし、適当に答えて大丈夫」という記事と「なぜイケメンは清潔感があって、非モテ男性には清潔感がないとされるのか考察した」があたります。
このそれぞれの記事からキーワードを持ってきます。前者の記事は「就活、面接」、後者は「イケメン、清潔感、モテる」でしょう。
さて、この二つを組みあわせてみます。2×3で6通りできますね。
- 就活 イケメン
- 就活 清潔感
- 就活 モテる
- 面接 イケメン
- 面接 清潔感
- 面接 モテる
これら6通りのキーワードの中から「これは!」と思ったものを選びます。もう私はブログネタを四つ思いついてしまいました。「就活でイケメンは有利なのか」「就活が有利なやつは恋愛も得意なのか」「面接において清潔感はどのように影響を及ぼすか」「美人は男性面接官を魅惑して合格できるか」。
組み合わせの良いところは、選んだ記事のキーワードが多いほど、総通り数が爆発的に増え、着想を得やすくなるところです。
機械的に組み合わせてしまえばあとは選ぶだけでよいのもポイント。実はブログネタを思いつく人は、発想力があるのではなく、発想しやすい仕組みを整えているだけだったりします。
ブログ記事を批判する
さて、続いて、またまた用意するのは自分の記事。それも一つで済みます。
適当に自分のブログ記事を選んで、それを読みましょう。ただし「めちゃくちゃ批判的に」です。頭の中にものわかりの悪い老人がいて、こんな風に文句を言っているイメージ。

批判する上で大事なのは、いったん「自分が書いたものである」という前提を取っ払うことです。人間だれしも自分が思っていること、信じていること、知っていることは正しいと思いがちですが、そういった前提を全て排するのです。
一つの見出しにつき一つの「ケチつけポイント」を見つけるぐらいの覚悟をしてください。
こうしたポイントはそのまま、あなたがブログで書くべきところになります。リライトして記事を長くあるいは短くしてもよいのですが、ネタがないのならあえて別記事に書いてリンクする、という方法があります。
何の問題もないツイートが炎上してることからもわかるように、面白い、興味深いと思えるようなプロのコンテンツでも、すべての人間が見て完全無欠ということはありません。
感受性の鈍い輩にしてみれば、本当にどこからでもケチをつけられます。クソリプ対策をするわけではありませんが、まあ記事のネタを作る方法としては一級でしょう。
それに、こうやって自分の中で反論を繰り返すと、整然としてびくともしない自分だけの考えがそびえ立つようになります。価値観が確立されていく副次的効果もあるのですね。
ブログ記事を検索する
さて、最後だけ自分のブログ記事だけでは完結しません。適当にあなたのブログから記事を選び、その記事を読んで、核心となるキーワードを選んでGoogleで検索してみてください(特化ブログなら核心を一歩二歩外したもので検索)。
他の方の記事をこんな理由でリンクすると迷惑なので私はやりませんが、けっこう興味深い記事を読むことができました。
その記事はあなたの書いた記事とキーワード的に似てはいますが、同じものを書いても焼き直しにすぎません。ここは一つ工夫してみます。
例えば「上位表示されている記事を読んで、共通点や対立項をくくり出す」方法、「めちゃくちゃ批判的に読んで、その記事の論理的な弱点や不足点を洗い出す」方法などです。
上位表示される記事のどこがよいのか、あるいは何が足りないのかを知れば、自分の記事を書くときにも応用できます。いいこと尽くしですね。
ネタが生まれる構造をつくるだけで、ブログはもっとラクになる!
こういうことを何度もやっていくと、本を読んでる時や別の記事を書いてる時にふと「あ~この記事とあの記事って組み合わせられそうだな、よし別記事で書いてやろう」とか、「この部分は少し長くなりそうだから別記事に移行するか」とか、「下調べで知ったはいいけど使わないのはもったいない、組み合わせて料理するか」みたいなことが可能になります。
私は今までそういうことをするために(ブログに新しい風を吹かせるために)「本を読んで情報をインプットしたほうがいい」とアドバイスしてきたのですが、それはどうやら的外れでした。
初心者にとって本当に大事なのは「水を買う」ことではなくむしろ「井戸の掘り方を学ぶ」ことなんですよね。買ってきた水はすぐなくなりますが、井戸の掘削を学べばどこからでもとれちゃいます。
ブログのネタも同じなんです。ネタを思いつく『構造』を作っておくだけで、あなたのブログはもっともっと輝きだすでしょう。
そして20000ルクスを超えたあたりで変化(へんげ)して七色無敵状態になり、寂寞とした電子の海に刹那的なお役立ち情報がうず高く積もるこのインターネットで「個」として屹立できるはずです。
ブログのモチベがない方はこちらから。
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